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黒川古文化研究所・西宮市共催 第71回夏季講座 日本のお札はこうしてうまれた―手形・私札・藩札―(西宮市プレラホール)
日本でお札(紙幣)はいったいいつから使われているのでしょうか。江戸時代には、各地の藩が発行していたお札である「藩札」が盛んに流通していました。藩札のはじまりは1661年に越前福井藩松平家が発行したとも、1630年に備後福山藩が発行したとも言われています。
ですが経済先進地帯である近畿地方では、それらに先んじてお札が流通していました。伊勢の「(山田)羽書」、奈良・大阪の「切手」・「銀札」がそれです。これらは民間の商人や富豪によって発行され、「私札」と呼称されています。藩札発行の前提には、17世紀初頭から存在したこれら私札の流通があった、とされています。
それではその私札の源流はいつまでさかのぼれるのでしょうか。室町時代に民間の商人が発行し、荘園から京都への年貢の為替送金 に用いられた割符(さいふ)とよばれる「手形」がそうではないか、という議論があります。さらにもっと昔の平安時代、『枕草子』にも「手形」らしき記載がみられるといいます。
今回の講座では、そのような日本における手形・紙幣の歴史について、近年発行された論集、加藤慶一郎編『日本近世社会の展開と民間紙幣』(塙書房、2021年)に寄稿なさった研究者の方々にお集まりいただき、日本における手形・紙幣の歴史と展開について最新の研究成果をお話しいただきます。あまり知られていない日本の紙幣のはじまりについて、触れる機会となれば幸いです。
■開催日時
2025年8月30日(土)
午前10時~午後3時45分(開場 午前9時30分)
■場所
西宮市プレラホール
https://plelahall.com/
■料金
入場無料
■アクセス
阪急神戸線・西宮北口駅下車、南改札出口から南へ徒歩5分
■WEBサイト
https://www.kurokawa-institute.or.jp/pages/1/