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タピオ・ヴィルカラ 世界の果て(市立伊丹ミュージアム)
フィンランドのモダンデザイン界で圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラ(1915-85)は、1946年にガラス製造会社イッタラのデザインコンペ優勝を機に同社のデザイナーに起用されて以来、約40年にわたり第一線で活躍しました。デザインの対象はガラス、磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、紙幣、グラフィック、空間と多岐におよび、あらゆる素材に向き合いながら幾何学と自然を融合した洗練されたフォルムを生み出しました。また、神話をモチーフにしたガラスのオブジェや、自ら開発した積層合板を用いたオブジェには、プロダクト・デザイナーとは異なる表現者の顔ものぞかせます。その制作には、セラミック・アーティストの妻ルート・ブリュックとともにフィンランド最北地ラップランドにも居を構えたことが大きな影響を与えました。心臓の鼓動が聞こえるほどの静寂と、手つかずの原野のなかで感じた生命の神秘や大自然の躍動が着想源となり、「ウルティマ・ツーレ」(ラテン語で「世界の最北」を表す言葉)をはじめとする数々の名作が生まれたのです。
本展は生誕110年と没後40年を記念して企画された日本初回顧展で、東京会場につづいて巡回開催するものです。エスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団およびコレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約300点を、その制作過程や背景を明かすドローイング(複写)や写真とともに展示し、北欧モダンデザインの巨匠と称されるタピオ・ヴィルカラの魅力に迫ります。
■開催日時
2025年8月1日(金)~10月13日(月祝)
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
■休館日
月曜日(ただし8月11日・9月15日・10月13日は開館、翌8月12日・9月16日は休館)
■場所
市立伊丹ミュージアム 展示室2・3・5
https://itami-im.jp
■料金
一般: 1,000(900)円、大高:700(600)円、中小:400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金
※学生の方は、学生証をご提示ください
※兵庫県内在住・在学の小中学生は、ココロンカードなどのご提示で無料
※伊丹市内在住の高齢者の方は、証明書のご提示で半額(平日は60歳以上、土日祝は65歳以上)
※障害者手帳をお持ちの方は、手帳のご提示で半額(ご本人と介護者1名)
■アクセス
阪急伊丹線・伊丹駅下車、北出口または東出口より北東へ徒歩約9分
■WEBサイト
https://bluesheep.jp/projects/tapiowirkkala/