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きもののヒミツ 友禅のうまれるところ(京都国立近代美術館)
日本文化と美意識を継承する、きもの。江戸時代半ば以降、繊細で華麗な表現ができる友禅染の技術によって、その意匠は豊かな発展を遂げました。
きものは、一定の幅の反物を直線縫いで仕立てるため非常に強い平面性をもつ一方で、施された多彩な意匠は、衣服として身にまとうことで立体性が生まれます。この平面と立体を行き来するところに、デザインされたものをはじめから立体裁断で制作していく洋服とは大きく異なるおもしろさがあります。
小袖と呼ばれたきものは桃山時代から江戸時代にかけて形式が整い、それを装飾するものとしてさまざまな意匠・模様構成が展開しました。幕末になるとパターン構成の形式化が進みますが、明治時代以降の京都においては日本画家の構想力や空間構成を活かした新たな染織図案が生み出され、斬新なデザインが次々と出現しました。こうしたきものの制作現場では、当時も現在も、平面に描いた下絵から染色図案になる過程で、着用して立体となることを想定した応用や調整の手が加えられてきました。ここに“きもののヒミツ”がひそんでいるのです。
本展は近世から近代のきものの優品や、近世の流行を支えた雛形本などの資料、さらに円山応挙から始まる京都画壇の展開と染織図案の関わり、図案を染織作品へと応用する過程、染織図案の流行がほかの工芸品と共有するものであったことも紹介。これまでにない視点から“きもののヒミツ”に迫ります。
■開催日時
2025年7月19日(土)~9月15日(月・祝)
午前10時~午後6時(金曜日は午後8時まで)
※入館は閉館の30分前まで
■休館日
月曜日、7月22日、8月12日(ただし7月21日、8月11日、9月15日は開館)
※前期(~8月17日)、後期(8月19日~)で、展示替えを行います。
■場所
京都国立近代美術館
https://www.momak.go.jp/
■料金
一般:2,000(1,800)円、大学生:1,300(1,100)円、高校生:600(400)円
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※前売券は7月18日までの限定販売です。
※中学生以下、心身に障がいのある方と付添者1名、ひとり親家庭の世帯員の方は無料(入館の際に証明できるものをご提示ください)。
■アクセス
阪急京都線・烏丸駅または京都河原町駅下車、京都市バス5番 銀閣寺・岩倉行または46番 祇園・平安神宮行に乗り換え「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ
■WEB サイト
https://www.yomiuri-osaka.com/lp/kimono/