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カラフル!日本の蔵書票 -技ひかる小版画の世界-(関西学院大学博物館)
関西学院大学博物館には、蔵書票、豆本、版画など1万点を超える原野賢吉氏のコレクションがあります。この原野コレクションは1930年代から2000年代に制作された蔵書票を中心に構成されており、そのなかには前川千帆や川西英、川上澄生、畦地梅太郎、棟方志功といった昭和を代表する作家たちの作品も含まれます。本展はこの原野コレクションを主とした蔵書票の展覧会です。
蔵書票とは本に貼られる小さい版画のことで、その持ち主を明らかにする役割があります。15世紀にヨーロッパで生まれた蔵書票は、明治時代に『明星』や『白樺』といった文芸雑誌を通して日本にもたらされました。以来、創作版画の作家たちによって作られるようになり、メゾチント、エッチング、板目木版、木口木版、型染などさまざまな技法で制作されました。
そこで本展では、日本の蔵書票に見られる技法の多様さとそれによる色彩豊かな表現を蔵書票の「カラフルさ」と捉えました。蔵書票の技法に注目することで、創作版画の歴史における日本の版画表現の広がりをお見せします。また、「カラフル」な蔵書票たちは用途としての枠を越え、小版画としても鑑賞され、愛されてきました。ここではそのような蔵書票愛好の諸相についてもご覧ください。
■開催日時
2025年5月19日(月)~7月19日(土)
午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
■休館日
日曜日、6月19日(木)
■場所
関西学院大学博物館(時計台2階展示室)
https://www.kwansei.ac.jp/
■料金
入場無料
■アクセス
阪急今津線・甲東園駅もしくは仁川駅下車、徒歩15分、または甲東園駅より阪急バスに乗り「関西学院前」にて下車
■WEBサイト
https://www.kwansei.ac.jp/museum/exhibition/exhibition01/detail/977