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特別展 生誕100周年記念 松本奉山ー水墨画で世界を描くー(大阪大学総合学術博物館)
松本奉山(1925〜2010、本名:松本由美子)は、水墨画で世界を描いた女性の画家です。大正14年(1925)愛媛県今治市に生まれ、昭和13年(1938)神戸市灘区に移り住み、17歳で松本尚山(1886〜1970)の内弟子となり、厳しい指導のもと鍛錬を積みました。最初、油絵志望であった奉山は「水墨画で自分の描きたいものが描けるのか」という葛藤を抱えていましたが、昭和38年(1963)の初渡米をきっかけに新たな画境を切り開き、前例のない水墨画を作り上げました。その後も、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ各国、ブラジル、トルコなどで個展や席上揮毫を行い世界をまたにかけて活躍しました。一方で、兵庫や琵琶湖、故郷の瀬戸内海など、日本の静かな風景に心を惹かれ連作を発表しました。本展覧会では、奉山の初期から晩年にいたるまでの作品、スケッチブックなど、およそ100点を展示いたします。そのなかには、平成7年(1995)の阪神・淡路大震災で全壊した奉山の画室から救い出された資料も含まれています。今年は奉山の生誕100年であると同時に、阪神・淡路大震災から30年になります。この節目の年に、これまで未紹介であった作品を展示公開することで、奉山の功績を後世へ引き継ぐことができれば幸いです。
■開催日時
2025年4月26日(土)~6月28日(土)
午前10時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日
日曜・祝日
※ただし、5月3日(土・祝)はいちょう祭のため開館
※会期内に展示替を予定しています。
■場所
大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 3F多目的室
■料金
無料
■アクセス
阪急宝塚線・石橋阪大前駅下車、徒歩10分
■WEBサイト
https://www.museum.osaka-u.ac.jp/2025-03-01-20181/