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特別展「すべてを描く萬(よろず)絵師 暁斎 ―河鍋暁斎記念美術館所蔵」(中之島香雪美術館)
河鍋暁斎(1831〜89)は、幕末から明治時代前半に活躍した絵師です。確かな画技と古典学習に支えられ、神仏、美人、風俗、鳥獣など様々な画題を、ユーモアや風刺、妖艶さをも伴う画風で、肉筆画・版画・版本などの形式を問わず描き、その多彩さは”何でも描ける”と喝采されました。そうした画業の根底には、狩野派としての研鑽・矜持があることが、近年再確認されています。暁斎は数え七歳で浮世絵師の歌川国芳(1797〜1861)から絵を学び、十歳で狩野派に入門、早くも十九歳で修業を終えました。浮世絵と狩野派、二つの流れに与(くみ)したことが、彼の画業をより彩り鮮やかなものにしているのです。
大阪で初の河鍋暁斎展となる本展は、暁斎の曾孫・河鍋楠美氏が創設し、館長を務める公益財団法人河鍋暁斎記念美術館の所蔵作品を中心に、榮太樓總本鋪蔵「枯木寒鴉図」を特別出陳すると共に、暁斎旧蔵の「戯画図巻」をはじめ、香雪美術館が所蔵する狩野派、中国絵画作品にも触れつつ、正統派絵師として彼を賛える機会を創出します。本流として彼の画業を捉えることは、徹底するほど、網からこぼれるものが生じます。そこに暁斎絵画の真髄が見出されるかもしれません。
■開催日時
2025年4月26日(土)~6月1日(日)
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【夜間特別開館】
2025年5月2日(金)、5月16日(金)、5月30日(金)
午前10時~午後7時30分(入館は午後7時まで)
■休館日
月曜日(祝・休日の場合は開館)、5月7日
■場所
中之島香雪美術館
http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/
■料金
一般:1,600(1,400)円、高大生:800(600)円、小中生:400(200)円
※( )内は前売り・20名以上の団体料金
■アクセス
阪急大阪梅田駅から大阪メトロ四つ橋線に乗り換え、肥後橋駅下車、4番出口直結
もしくは大阪梅田駅から大阪メトロ御堂筋線に乗り換え、淀屋橋駅下車、7番出口より徒歩約8分
■WEB サイト
https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/exhibition/future/