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パウル・クレー展――創造をめぐる星座(兵庫県立美術館)
「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。」
パウル・クレー(1879-1940)のこの言葉は、1920年にクレーの作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。しかし、同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いたひとりの人間でした。
クレーは、人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出しました。その作品は、歴史的な文脈のなかに置かれることで、また新たな姿を見せることでしょう。本展では、スイスのパウル・クレー・センターの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。
なお、本展は兵庫県立美術館では10年ぶりに開催のクレー展となります。
■開催日時
2025年3月29日(土)~5月25日(日)
午前10時~午後6時 ※入場は閉館の30分前まで
■休館日
月曜日(ただし5月5日〔月・祝〕は開館、5月7日〔水〕は休館)
■場所
兵庫県立美術館 3階 企画展示室1, 2, 3
https://www.artm.pref.hyogo.jp/
■料金
一般:2,000(1,800)円、大学生:1,500(1,300)円、70歳以上:1,000円、高校生以下無料
※( )内は前売り券(前売券の販売は3月28日(金)まで)
※障害者手帳等をお持ちの方1名につき、その介助の方1名は無料
※高校生以下無料
※予約制ではありません。混雑時は人数制限を行いますのでお待ちいただく場合があります
※一般以外の料金で利用される方は証明書を観覧当日にご提示ください
※コレクション展の観覧には別途観覧料が必要です(本展とあわせて観覧される場合は割引があります)
■アクセス
阪急神戸線・神戸三宮駅下車、市バス29系統・101系統で「県立美術館前」下車すぐ
または、阪急神戸線・王子公園駅下車、南西に徒歩約20分
■WEBサイト
https://www.ktv.jp/event/paulklee/