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2025年春季特別展 「能楽の美ー能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具ー 」(野村美術館)
野村美術館所蔵の能楽関係の美術品は、野村財閥の創始者・野村徳七[号得庵]が、能楽を行う為に入手したものです。得庵が能楽に興味を持ち始めたのがいつ頃からかは不明ですが、大正2・3年、得庵30代半ばには謡の稽古を始めています。当時得庵は事業が忙しかったこと、また能楽より先に茶の湯に傾倒していた為、当初能楽にはそれほど熱心ではなかったようですが、その後24世観世左近(1895-1939)と知り合い、次第に能楽にのめり込んでいきました。
蒐集した能面は、得庵が記した道具控帳によると、観世宗家と水戸徳川家からのものがほとんどである事がわかります。観世宗家の面は昭和14年に得庵が譲り受けたもので、水戸徳川家の面は大正7年10月の同家の売立で入手しました。
能装束は、大正5年の西本願寺の売立で豊臣秀吉が所持したと伝わる「黒船段織厚板」を、また徳川家や伊達家からもいくつか入手していますが、得庵の能装束のコレクションの大半は昭和11年6月に行われた加賀前田家の売立によるものです。
今回は得庵が蒐集し、実際に演能で用いた館蔵品の能面・能装束をはじめ、能管・小鼓の楽器や小道具、能楽の曲目が銘としてつけられたものなど、能楽ゆかりの茶道具も合わせて展示します。
■開催日時
2025年3月8日(土)~6月8日(日)
【前期】3月8日(土)~4月20日(日)
【後期】4月26日(土)~6月8日(日)
午前10時~午後4時30分(最終入館は午後4時)
■休館日
毎週月曜日
※ただし、5月5日(月)・5月6日(火)は開館、5月7日(水)は休館
※ 4月21日(月)~ 25日(金)は展示替のため休館
■場所
野村美術館
https://nomura-museum.or.jp/
■料金
一般:1,000円、高大生:300円、団体(20名以上):800円
■アクセス
阪急京都線・京都河原町駅から京都市バスに乗り換え、5系統 「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩約5分
■WEBサイト
https://nomura-museum.or.jp/publics/index/16/#block96-508