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第132回展観「文雅の典範 −清朝盛世の書画−」(黒川古文化研究所)
明代末期、文人官僚の董其昌は書画の両面において晋唐宋の古典から自身に至る歴史を探求しました。彼の理論と作風は江南諸都市に広まり、価値観多様化の極にあった明末の世に一つの典範を打ち立てます。清代に入り、名君・康熙帝は董其昌を敬慕し、その門流の書画家を側において宮廷文化を指導させました。中国史上最高峰の繁栄を見せた清朝“盛世”(康熙・雍正・乾隆年間)の「正統派」の画と「帖学派」の書は、伝統を咀嚼し正面から乗り越えようとする「倣古」の制作論、洗練された文人趣味を表す「筆墨」の美意識により、奥深く魅力的な世界を現出しています。
本展観では、まず董其昌の古書画研究、ついで彼の理論と作風が江南全域に伝播し康熙宮廷で集大成されるまでの展開を示し、正統派の画と帖学派の書の優品を陳列します。
■開催日時
2024年10月12日(土)~11月24日(日)
午前10時~午後4時(入館は午後3時30分まで)
※関連イベント
【特別講座】
11月10日(日)
講師 増田知之氏(安田女子大学文学部准教授)
「明清時代における刻帖の流行と書文化への影響―董其昌・康熙帝・乾隆帝を取り上げて―」
【鑑賞講座】
10月26日(土) 馬渕一輝 考古学からみた古代東アジアの文房具―硯と滴の造形―
11月 2日(土) 飛田優樹 董其昌が“芸林百世の師”になるまで―康熙宮廷の動向に着目して―
11月16日(土) 川見典久 江戸時代における清朝との文化交流―八代将軍吉宗を中心に―
【ワークショップ】
10月19日(土) 帖学派の書に学んでみよう
展示品を手本にした書道作品に挑戦!
※いずれも午後1時〜午後3時30分/当研究所講演室(入館者は聴講無料)
■休館日
月曜日
※ただし10月14日(月)と11月4日(月)は開館、翌10月15日(火)、11月5日(火)は休館
■場所
黒川古文化研究所
http://www.kurokawa-institute.or.jp/
■料金
一般:500(400)円、高大生:300(240)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金です
■アクセス
阪急神戸線・夙川駅下車、さくらやまなみバス山口方面行きに乗り、柏堂(かやんどう)町駅下車
※会期期間中の土・日・祝日に限り、阪急苦楽園口駅から、無料ハイヤー(9人乗り)を往復運行しております。時間につきましてはWEBサイトをご覧ください
■WEBサイト
http://www.kurokawa-institute.or.jp/