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秋の特別展「モノクロームの繚乱~色彩の谷崎潤一郎」(芦屋市谷崎潤一郎記念館)
昨今のAI、その技術革新には目を見張るものがあり、さまざまな方面に広がりを見せています。「モノクロ写真への彩色」も、その一つでしょう。コンピューターが、白と黒との濃淡・風合いの微妙な差から、本来の色合いを割り出し彩色します。その「AIによる彩色」に、経験豊かな「写真のプロ」の職人技が、調整をほどこしていきます。すると、モノクロームの永い眠りについていた彩りの数々が、たしかなリアリティーをもって、鮮やかによみがえってくるのです。
AIと人間の技術とによる「色彩の魔法」。その魔法を、館所蔵のモノクロ写真にかけてみると、どうなるか。
人生の節目ごとにみせる文豪の表情が色づくと、はたして印象はどう変わるのでしょうか。谷崎をとりまく女性たちの肌合いや眼差し、そして身につけていたそのキモノの色々にも興味は尽きません。「細雪」の時代の六甲山は、傑作の舞台となった芦屋の街並みを抱きながら、作中の叙述そのままに明るく輝いています。その主人公たちのいで立ちはまた、予想どおりのきらびやかさ……。
モノクロームの封印を解き放たれた色彩が、文豪谷崎とその作品世界を新たに染め上げていきます。
■開催日時
2024年9月14日(土)~12月8日(日)
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※9月14日・15日は午後7時まで開館時間延長(入館は午後6時30分まで)
■休館日
月曜日(休祝日の月曜は開館し、翌火曜休館)
■場所
芦屋市谷崎潤一郎記念館
https://www.tanizakikan.com/index.html
■料金
一般:600円、大高生:400円、中学生以下無料
※団体料金(20人以上)は2割引
※65歳以上、または身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方、ならびにその介護の方1人は半額
■アクセス
阪急神戸線・芦屋川駅下車、南側5番のりばから、31,32,35,36,131系統「新浜町行き」のバスに乗車し「緑町」下車、東へ徒歩1分
■WEBサイト
https://www.tanizakikan.com/history.html#autumn